田川市の獅子舞

福岡県田川市
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獅子舞の紹介(田川市編)


いとうはちまんじんじゃのししまい
位登八幡神社の獅子舞

(猪位金)

位登八幡神社

4月最後の土・日曜日


 演技的要素を持つ技楽系統の獅子舞と異なり、斎庭(ゆにわ)を祓う祓い獅子です。雄雌1対で、子獅子の後に親獅子が舞います。六調子と五段を通しで舞います。芸態は2頭の獅子が並んで前後した後、一旦しゃがみ立ち上がって斎庭を廻り再び進んで左右に反閇(へんぱい)を踏みます。技楽系統の舞の要素はほとんど見られず、田川地域における祓い獅子系統のルーツと考えられ400年以上続いている古式豊かな獅子舞です。田川市指定無形民俗文化財に指定されています。
取材日
2007/4/28
2017/4/29
2018/4/28
  
獅子舞 雄獅子 黒い獅子頭・緑の胴幕
角が3本
耳が立っている
雌獅子 黒い獅子頭・緑の胴幕
角は2本
耳は垂れている
お歯黒をしている
たてがみの毛が多い
親獅子と子獅子があり大きい方が親獅子でおよそ10kgあるそうです。
舞い  子獅子の舞いの後に親獅子が舞います。共に15分程度です。
はじめに六調子、そして続けて五段を舞います。2頭の獅子が並んで前後した後、一旦しゃがみ立ち上がって斎庭を廻り再び進んで左右に反閇(へんぱい)を踏む。伎楽系の要素はありませんが格式の高い祓い獅子です。
1日目
 お立ちの舞い 「獅子習し」で最後に泊まった家
 神輿のお立ちの舞い(位登八幡神社)
 神輿のお着きの舞い(お旅所)
2日目
 神輿のお立ちの舞い(お旅所)
 神輿のお着きの舞い(位登八幡神社)
「獅子習し」といって祭の始まる週の日曜日から木曜日まで氏子宅をまわしお泊まりになるそうです。
地元の笛づくりの名手による自作の6穴の篠笛

手拍子 2枚の丸い銅または鉄製の小型のシンバル。
太鼓 一張をバチで打ちます
かがり火 位登の獅子舞に必要なアイテムだそうです。

かがり火のそばを舞う子獅子
 夜の祭典で奉納される荘厳な獅子舞です。舞いのときの「かがり火」がとても雰囲気の良いアクセントになっていました。

 祭では、1基の神輿と2台の山車がでます。山車に飾られた提灯が印象的でした。1日目の御旅所前の道路で2台の山車の間に神輿が入り、それぞれの山車を神輿が追いかけて行ったり来たりしていました。


 
上位登と下位登の山車          御旅所についた神輿


祭フォト・ギャラリー


(2018年取材)

 昨年に引き続き取材をしました。HP管理人が、昨年度から猪位金地区内の職場に転勤になったため2年連続の取材となりました。他地区のみなさん、ごめんなさい。
 いままでは、祭の中心である夜の取材でした。今回は、位登八幡神社の御神輿が出立する午後5時頃から写真をとりました。
 同時に、今回は、次世代の獅子を担う、子どもたちの「子獅子」を中心に掲載しました。

 午後4時前、獅子の隊列が位登八幡神社に到着しました。道楽のお囃子と伴に子獅子・親獅子が境内に入っていきます。


 神社の下では、2地区の山笠が待機をしていました。




 お立ちの舞いが始まります。私は、神幸祭での明るいときの舞を見るのは初めてです。「かがり火」は位登の獅子舞に必要なアイテムということで、明るくても焚かれていました。最初は、「子獅子」の奉納です。ここで奉納するまで、各所で10カ所くらい舞ってきているそうです。今日は、日中は気温が上がって暑く大変だったと思います。


 「子獅子」の奉納が終わって、次は「親獅子」の奉納です。


 獅子が奉納された後、御神輿が動き出します。神社の階段を下って、2台の山笠の間を通過していきます。


 神社を出発し、氏子区域を御神輿が渡御します。

 
 御神輿が出立後、2台の山笠が次々と出発していきます。


 氏子区域を巡幸する位登八幡神社の御神輿。
 麦畑の海原の向こうに見えるのは、金国山と田川市立小中一貫校猪位金学園です。




 御旅所に御神輿が到着するとお着きの舞で1日目が終わります。「子獅子」を担う中学生たちも数年後は「親獅子」を背負って立つ人材に成長していくことでしょう。


(2017年取材)


 今回の取材では、前回なかった太鼓の奉納が行われていました。この団体は、「太鼓金陵」といい福岡県田川市猪位金地区を拠点に活動する幼児から高校生までの和太鼓チームです。この御旅所だけでなく、いろいろな場所で演奏しているそうです。勇ましい演奏が祭に華を添えていました。
太鼓金陵facebook


 
上位登と下位登の山笠
かなりの重量があるそうです。





 神輿が御旅所のお社にお着きになり、山笠もその両脇に陣取っています。この後、獅子の奉納です。
 最初は、子獅子の奉納です。その後、親獅子の奉納がありました。


 少子化が進む中、子どもが関係する伝統芸能の存続が難しくなっていますが、ここでは、子獅子が健在でした。地元の田川市立小中一貫校猪位金学園の児童・生徒たちもがんばっているようです。



子獅子の奉納が終わり、親獅子の奉納が始まりました。



 1日目、獅子の奉納が終わった頃には、午後9時半近くになっていました。猪位金地区は、他地区の神幸祭と違って夜行われます。昔、神事は夜行われていたそうで、古い形を残しているのかもしれません。


(2007年取材)

















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