上伊田西の獅子楽

福岡県田川市


1日目  5月20日(土)

(注) 本会HPの規定により未成年者の名前はイニシャルで表記し、写真は処理をしています。
 
 4年ぶり、「川渡り神幸祭」。お帰りなさい!
パンデミックの期間、仕事や各種行事、学校生活など多くのことが停滞していました。部員は、この間じっと我慢していました。そしてついにこの日がやってきました。伊田地区の各所に辻旗の幟がはためきます。
 どの地区も4年間のブランクは特に子どもたちにとって長く、多くの子どもたちが卒業していきました。獅子楽も十分な人が集まるのだろうか?特に心配したのは獅子や稚児でした。関係者の方たちや地区の方々、賛同していただける方たちの協力で、多くの部員を集めることができました。


 荷物を載せる台車に不具合はないか?念入りにチェックしていきます。 


紅白幕の付け方を忘れている?思わぬところで時間がかかりました。


いつもの公民館から神社への移動風景。
当たり前のことを当たり前にできることの幸せを感じます。



 稚児たちも稲荷神社に集まってきました。


4年ぶりの拝礼、神幸祭が始まります。


稲荷神社での奉納がはじまります。
この日をみんなで待っていました。

  稚児たちは、今年初めて参加する子どもたちがほとんどでした。緊張してのスタートかな?









  静寂な神社の境内に、お囃子の音色が響き渡ります。幻想的な異次元空間が出現したようです。
地域の方々も久しぶりの舞を見守ってくれていました。
 




  奉納が始まりました。いつもは素朴な雰囲気が漂う稲荷神社の境内は、神幸祭の時は、華やかなお囃子と伴に、色とりどりの稚児たちが舞い、力強い獅子が舞います。
 いつもとは違った空気感です。観客はほとんどが地域の方々。「ここでの舞いが雰囲気があって好き」と言う部員もいます。



  白鳥神社の御神輿とすれ違いました。白鳥神社の御神輿は、神社を出立してから、河川敷に到着するまでに、約8kmの道のりを担いでいます。このあたりでは、まだ半分の距離もありません。気をつけて担いできてください。河川敷で待ってます。 
 

新しくなったJR田川伊田駅舎にさしかかります。

  風治八幡宮に到着しました。今年は4年ぶりで、運営もうまくいかない場面もありました。少し遅れて到着です。徐々に今までの感を取り戻していくのでしょう。前向きに考えよう(^_^)
 神社についてからは、昼食の時間です。風治八幡宮境内での奉納に向けて、鋭気を蓄えます。
 

奉納前の昼食を境内でいただきます。
1歳の女の子、何を食べているのかな?

4年ぶりの奉納です。
獅子も楽も気合いが入ります。
稚児舞の子どもたちも集まるかどうか? 数ヶ月前までは心配の声ばかりでした。
でも、十分な数の稚児舞と共に獅子が舞うことができました。



この角度からの写真は、条件によっては、きれいなハート型になるときがあります。
来年、狙ってみてはどうですか?


 ありがたいことに、 「獅子が舞わねば、神輿が動かぬ」と昔から言われています。
神幸祭での神輿の安全な渡御を願って、奉納します。。
 

  獅子楽の奉納の後、神輿が動き始めます。まずは、境内を威勢良く練り、その後、街中を練って河川敷へ向かいます。 
 
境内から街中にでるため、神社の階段を下ります。
風治八幡宮の御神輿は日本最大級の大きさです。多くの担ぎ手が必要です。
慎重に下っていきます。


 JR田川伊田駅前に11台の山笠が集合しています。神輿が到着するまで、11台の山笠は、バレンと幟を立てる作業があります。この作業を見るのも神幸祭の見所のひとつです。
風治八幡宮の御神輿と白鳥神社の御神輿が練っている間、山笠は、この場所に戻ってくるまで待機しています。

神輿が出立すると私たちは先回りで河川敷に向かいます。
 
風治八幡宮を後に河川敷へ!

  河川敷に2基の御神輿が到着しました。川渡り神事の安全を願っての奉納です。
ここでは「曲」・「舞」のうち「舞」のみの奉納です。
 



獅子の青と赤、青空と稚児の襷の房飾り、房の白色のコントラストがいいですね。



  奉納している間に山笠が次々と河川敷に到着していきます。獅子が舞っているとき、山笠との距離が写真のように近づく場合は、山笠の鉦と太鼓のお囃子で、獅子楽の楽の音がかき消されてしまい獅子の舞手の耳に届きません。そのため、獅子の横を通過するときは、お囃子を止めることをお願いしています。
 本来、山笠が動いているときにお囃子を止めることは許されないことだそうです。それでも奉納の支障にならないように、通過する各地区の山笠はお囃子を止めていただいていました。ありがとうございます。
 



  4年ぶりの川渡り神事、すべての御神輿と山笠の安全を祈ります。 



  河川敷の奉納が終わったら、すぐに次の奉納場所の御旅所に移動します。私たちは、川は渡りません(笑)ので橋を利用して御旅所に向かいます。
 川渡り神事が行われている間は、私たちは休憩の時間。子どもたちにとっては自由時間で楽しみな時間でもあります。
 




御旅所の大鳥居の後ろに香春岳が見えます。

彦山川の川瀬で、4年ぶりの川渡り競演会が行われました。

  華やかで勇壮な景色が広がります。


御神輿が川から上がったころ、私たちは奉納準備に入ります。
各所で、稚児たちの衣装が整えられる姿が見られます。
    


御神輿が御旅所で到着されました

  御旅所の境内を練った後に、2基の御神輿が御旅所のお社に到着しました。お社に収められた後「お着きの舞」を奉納します。 


   


  数年前から、稚児が持つ房の色を神聖な白に戻しました。白い色が良く映えます。




  神輿の担ぎ手さんたちは、疲れが最大のはずですが最後まで獅子楽の奉納を見てくれます。稚児たちの舞が、癒やされるとの声も聞きます。明日もあります。ゆっくりと疲れをとって明日に備えてください。 


つづく


上伊田西地区獅子楽保存会