上伊田西の獅子楽

福岡県田川市


1日目  5月20日(土)

準備 〜 風治八幡宮まで

(注) 本会HPの規定により未成年者の名前はイニシャルで表記し、写真は処理をしています。
 
 今年も暑い神幸祭になりました。昨年同様、暑さ対策に頭を悩まされることになります。風治八幡宮の氏子である伊田地区は、各所で辻旗が上げられています。




  「女性の会」のみなさまには、毎年お弁当をお願いしています。限られた予算で、おいしいお弁当を工夫し、衛生面にも気を使っていただいています。
 今年も例年同様、150食をこえる手作りお弁当を作っていただきました。いつも感謝!感謝!です。
 公民館の外では、太鼓や稚児の房など必要な道具を飾り台車に乗せて準備が進んでいます。

 
 

 
行列の最後尾に行くリヤカーには、大切な水分のクーラーボックスが積まれます。


 荷物の準備ができ次第、地元の稲荷神社に向かいます。


その頃、稲荷神社では、紅白幕の設置など行われています。



稲荷神社のお社の前の獅子頭。

 
集合時間が近づくと、関係者が続々と集まってきます。。



 会長に合わせて、みんなで神幸祭の無事を祈ってお参りをします。


 奉納前の穏やかな表情で時間を待ちます。


 そして、いよいよ地元での奉納、獅子の舞手の表情がひきしまってきます。


奉納の始まり。私たちにとって今年の神幸祭の始まりでもあります。


  およそ二十年前、わずか3名で笛を吹いていた時期がありました。そのため、稚児を終えた中学生から、獅子や笛・太鼓に転向を進めてきました。その甲斐あって、獅子の主力が、成人から中高生に移っていました。しかし、最近は徐々に成人部員も増えてきました。今年は、笛部は成人が半数以上を占めました。でも、太鼓部の男子部員が獅子に転向したため、太鼓の打ち手が不足する事態に! 今年、成人部員の数名が太鼓を覚えようと誓っていました。このような状況の中、数年前から太鼓を練習していた笛部の部長が太鼓デビューを果たしました。
 

  今年、稚児の衣装を新調しています。それに伴い従来に比べて二つの変更点がありました。まず、稚児が持つ房の色を変更しました。昨年までは赤色の房でしたが、神聖な色ということで白色になりました。また、従来は、背中の色の布は六色でした。古い文献を調べてみると本獅子楽の稚児も五色だったようです。そのためかつてのの五色に戻しました。(桃・赤・黄・青・小豆)
 五色は、五行思想からきていると考えられます。本来の五色は青・赤・黄・白・黒ですが、本会では、白を桃、黒を小豆色で代用しています。現在の形態のもとになっている福智町稲荷神社の獅子楽では、水色・赤・黄・桃・紫となっています。
 
 



奉納が終わり、無病息災を願って、子供にかぷっ。
獅子から噛まれると健やかに育つといわれています。


暑さ対策で帽子はかぶろうね!

稲荷神社での奉納を終え、隊列を組んで公民館に戻ります。
 
  稲荷神社から、公民館に戻ってきました。そこで「女性の会」の皆さんが作っていただいたお弁当をみんなで食べます。稚児たちは、脱ぎにくい祭り足袋を脱がなくていいように日差しを避けるテントの中での食事です。公民館の中より、心地よい風が突き抜けていました。
 

食事後しばらくして、白鳥神社のお神輿が公民館の下をお通りになりました。


お神輿の通過を歓迎してお囃子でお迎えをしました。



  さあ!風治八幡宮に向かいます。衣装を整えて出発!。
 

道楽を奏でながら公民館から風治八幡宮へ。1.6kmの道のりです。。




  途中、お隣の地区 上伊田東地区の山笠に追いつきましたが、快く道を譲っていただけました。山笠のみなさんに見送られながら、横を通過していきます。上伊田東のみなさん、ありがとうございます。



次は、風治八幡宮での奉納です。
近づくにつれ、気が引き締まってきます。



つづく


上伊田西地区獅子楽保存会