上伊田西地区獅子楽保存会

福岡県田川市


2日目 5月17日(日)
 
 心配したとおり,雨が降り出しました。神幸祭のうち一日は雨が降ると言われています。でも,晴れるに越したことはありません。雨対策はしていますが,稚児の低学年がいるのでちょっぴり心配です。


今日も朝早くから,女性の会の方々がお弁当を作っていただいています。
私(HP管理者)は,早めに来て写真をとるのですが,昨日も今日もお弁当に詰める作業をされていました。
かなり早い時間から,仕込みや調理をしているのがわかります。毎年,おいしい弁当を作っていただきありがとうございます。

      
雨にぬれても大丈夫なように,台車や太鼓に雨対策をしています。特に,太鼓は雨に濡れると皮が破れてしまうので慎重に!


稚児たちも衣装の上から,透明の雨合羽をきました。


大人たちの心配をよそに獅子の胴幕の中に稚児が入って遊んでいました。
当然,この後,大人からしかられていました(笑) 元気いっぱいの稚児たちです。


寒冷前線の通過で,かなりの雨が降っていました。地元での舞は中止?
でも,この日を楽しみにしている地元の方々がいます。カッパを着て舞うことになりました。


雨にもかかわらず,傘を差しながら見に来ていただいた方々がたくさんいました。
獅子以外は透明のカッパを着て,いつもとは違う雰囲気の舞でした。
獅子は雨で濡れ大変だったようです。でも立派に舞終えました。
雨の中,見に来ていただいたみなさん,ありがとうございます。


雨の中,地元を後に風治八幡宮の御旅所に向かいます。
この雨,いつまで続くんだろうか? 「西の空が明るくなってるからもうやむのでは?」
希望を込めて,にわか気象予報士が予想していました。



二日目のお発ちの舞の時間になりました。
稚児にカッパを着せて舞うかどうか考えましたが,直前に雨がやみました。
全員,カッパをとっての奉納になりました。

 
雨がやんでも,地面がぬれています。それに獅子は地元での舞の時に胴幕がかなりぬれていました。
胴幕がぬれると抵抗力が大きくなり,獅子頭は,いつもよりとても重く感じられます。
それでも獅子の舞手は,必死に舞を続けます。終わったとき,いつも以上に疲れたようです。


稚児たちも足にはいているのは,足袋だけです。雨や水たまりで,びしょびしょになって足は気持ち悪い。
でも,立派に「曲」・「舞」を舞終え,獅子楽を奉納することができました。

奉納が終わったとたんに,再び雨が降り出しました。カッパを急いで着ました。
奉納の間だけ雨がやむとは。「神のお力」かな?


御旅所から風治八幡宮に移動をします。この間は雨が降っていました。

 
獅子の胴幕がぬれていると予想以上に重くなります。最後の奉納まで時間があるので,胴幕を取り替えました。


風治八幡宮の境内でお弁当をいただきます。食事が終わると自由時間です。

    
「自分たちの音と少し違う!」ベテランの笛を聞き,そう感じた高校生たちが熱心に聞いています。
今年は,休憩時間によく笛の音がしていました。中学生や高校生たちが少しでもベテランの音に近づきたいと意欲満々でした。


雨はあがりましたが,気温が下がっていました。今日は川の水が冷たいのでは?


川に入った方に聞くと今年は,水がかなり冷たくて寒かったようです。


二日目も福岡県立大学の学生さんたちが,先生と共にボランティアで参加していただきました。
学生さんたちは率先して稚児の世話を中心に動いてくれました。感謝の声があちらこちらからあがっていました。
福岡県以外から来た方も多く,地元の祭への参加に楽しんでいただけました。かな?
(HP掲載承諾済み)


風治八幡宮の神輿がお宮に戻ってきました。


今年の神幸祭の最後の奉納です。雨で始まった二日目ですがこの頃には,雨もあがり,晴れ間ものぞいていました。




雨も降りましたが,今年の神幸祭も無事に終えることができました。
雨が降って大変でしたが,今回いろいろな方々の協力があっての獅子楽と再認識させられました。

表には出ないけど,朝早くからお弁当などで支援していただける女性の会の方々。
交通整理や安全面の配慮,休憩所のテント立てなどをしていただいた各組の方々。
小学生・中学生・高校生の活動にご理解とご協力していただいている保護者の方々。
獅子楽をあたたかく見守っていただいている地元の方々。
雨の中,応援していただいた方々。
川からあがり体が濡れて寒いにも関わらず最後まで舞を見届けていただいた神輿の担ぎ手の方々。
すれ違った際,進路を譲っていただいたり,舞のとき鉦を止めて協力していただいた山笠の方々。
そして,神幸祭を支えているすべての方々

ありがとうございました。